Linuxでターミナルを使いこなそう!基本的なコマンドの解説

Takuya Kobayashi⛰
2024.06.03

これさえ使いこなせれば立派なLinuxerというコマンドをいくつか紹介します。

こちらもご確認ください。

ls

ファイル一覧を表示するコマンド。「-l」を付けると詳細表示、さらに「-a」を付けると、ドットから始まる隠しファイル・フォルダも表示します。

Ubuntuでは.bashrcに次のようなエイリアスが設定されています。

alias ll='ls -alF'
alias la='ls -A'
alias l='ls -CF'

そのため、ファイル一覧を見たければ「l」、隠しファイルも含めて詳細に見たい場合は「ll」と打ちます。

.bashrcとは
シェル(bash)起動時に最初に実行される「/home/ユーザーID/.bashrc」にあるシェルスクリプト。
環境設定や追加の機能などが記述されています。

cd

ディレクトリを移動するコマンド。オプションを付けずに「cd」を実行するとホームディレクトリに移動します。

移動先のパスは相対パスと絶対パスでの指定が可能。

cd,pwd,lsコマンド実行例

cat

catはファイルの表示と結合を行うコマンドです。短めの設定ファイルの確認などにcatで表示させるのは良くやります。

/etc/hostsファイルを表示する:

$ cat /etc/hosts
127.0.0.1 localhost
127.0.1.1 ubuntu2204
(略)

ファイルを結合するには次のように行います。

$ cat text-1.txt text-2.txt > output.txt

text-1.txtとtext-2.txtをcatで標準出力し、「>」でoutput.txtにファイルとして出力しています。
標準出力を「>」によってファイルに出力する事をリダイレクトと言います。

既存ファイルに追記する場合は「>>」を使います。

$ cat text-1.txt > output.txt
$ cat text-2.txt >> output.txt

cp

ファイルをコピーするコマンド。ディレクトリをコピーする際は「-r」を付けます。

$ cp text-1.txt text-1-copy.txt
$ cp -r dir1/ dir1-copy/

rm

ファイルを削除するコマンド。ディレクトリごと削除する際は「-r」を付けます。「-f」を付けると書き込み禁止ファイルも強制的に削除します。

$ rm -rf ディレクトリ名

rmdirというディレクトリのみを削除するコマンドもありますが、「rm -r」で事足ります。

mv

ファイルやディレクトリを移動(orリネーム)するコマンド。

mkdir

ディレクトリを作成するコマンド。

pwd

現在のディレクトリを確認するコマンド。
bashの場合は「$」の左にカレントディレクトリの表示があるので迷いませんが、shやdashではカレントディレクトリが表示されないので必要になる場合があります。

touch

空ファイルを作成・ファイルのタイムスタンプを変更するコマンド。

次のコマンドで空ファイルが作成されます。また、既存ファイルを指定した場合は、アクセス時刻と修正時刻を現在の時間に変更します。

$ touch ファイル名

次のコマンドでアクセス時刻と修正時刻を任意の時間に変更できます。

$ touch -d "2024-06-03 11:48:00" ファイル名

-m」を付けるとアクセス時刻のみを更新、「-t」を付けると修正時刻のみを更新します。

次の例では2024年6月3日 11時48分00秒にファイルを更新し、アクセス時刻のみを変更しています。

$ touch -d "2024-06-03 11:48:00" -m ファイル名

less

ターミナルに表示されたテキストをページ送りをするコマンド。

短いファイルの表示ならcatコマンドで事足りますが、ログファイルのような長いファイルはそうもいきません。膨大なログをcatで表示しようものなら、ターミナルのバッファを使い果たし先頭の方が見えなくなってしまいます。

そこで便利なのがlessコマンドです。
ファイルの先頭からターミナルいっぱいを1ページとしてファイル末端までページ送りができます。

$ cat /var/log/dmesg | less

Enter」または方向キーでページ送りします。
/検索ワード」で検索ワードが出現する場所までジャンプできます。
q」で終了。

head

ファイルの先頭を確認するコマンドです。

$ head /var/log/dmesg

「-n」で行数を指定できます。(デフォルト:10)

$ head -n 3 /var/log/dmesg

tail

こちらはファイルの末端を確認するコマンドです。

$ tail /var/log/dmesg

「-n」で行数を指定できます。(デフォルト:10)

$ tail -n3 /var/log/dmesg

ちなみに、watchとtailを組み合わせてログファイルをリアルタイムに見るという使い方もできます。

/var/log/dmesgの末端の15行を1秒おきに見る例:

$ watch -n1 tail -n15 /var/log/dmesg

file

ファイル形式を確認するコマンドです。

$ file ファイル名
fileコマンド実行例

ターミナルのちょっとしたテクニック

ターミナル上のテキストをコピペする:
ターミナル上でテキストをコピペしたい時ありますよね。
そういうときはマウスカーソルで範囲を選択し、CTRL+SHIFT+Cでコピー、CTRL+SHIFT+Vでペーストです。

以前実行したコマンドを実行する:
方向キーの↑
を押すと以前実行したコマンドが出てきます。プログラムの修正をして実行する際に便利です。

単語単位でカーソル移動する:
コマンドを途中から修正する際に方向キーを連打していませんか?
CTRL+方向キー←→で単語単位でカーソルを移動することができます。

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